大高根山[おおたかねやま]標高542.9m
山頂からは大石田町が一望できます
大石田町と村山市にまたがる大高根山は町で一番標高が高い山で、山頂からの美しい眺望、地域住民の活動により豊かな環境が守られているなどことから山形県が平成28年に制定した「やまがた百名山」に選定されています。
右側の船底型の山が大高根山
山頂付近から背後の葉山
大石田側から見た場合、山のいただきが横に4つ並んでいるうちの、北側の船底形の山が大高根山です。大高根山の背後には葉山が大きくそびえています。
写真は大橋付近の最上川沿いから眺めたものです。6月上旬、背後の葉山にはまだ雪が残っています。
標高543mの低山でありながら山頂からの眺めは素晴らしく、眼下に最上川、大石田の街並み、その向こうには翁山や御所山、北の峰からはその日の天候によりますが、鳥海山を眺めることができます。
3つの登山ルート
町民有志による「大高根山の会」のメンバーが小平林道沿いに3つの登山道を設けています。
「新道山の神コース」登山口と、「古道杉林コース」・「八森山コース」間は徒歩5分ほどのため3つのコースを周遊して楽しむこともできます。
登山道はきれいに刈り払いされていて、八森山コースの一部に岩場があるほかは登山道はほぼ全て土で、急なところにはロープが取り付けられていますので、初心者でも安心して登ることができます。
新道山の神コース(頂上まで約50分)
眺望のよい北の峰(標高534m)や巨大松を見ることができるコースです。
登山口近くには登山者の無事を祈る山の神の祠がたたずんでいます。
山の神
古道杉林コース(頂上まで約50分)
しずかな杉林の中を、まっすぐに頂上を目指すコースです。
コースの途中には、かつて炭焼きで使われたくぼ地があり、古くから利用されてきた道であることがわかります。
杉林の道
八森山コース(頂上まで1時間30分)
新たに整備されたコースで、3つある登山道のうち最長です。
途中岩場があり、ほかのコースに比べてアップダウンが多く、登山の難易度は若干高くなりますが、杉林、雑木林、アカマツの群生など、周囲の景色が次々と変わり大高根山のさまざまな表情を見ることができます。コースの途中から八森山(標高511m)へ直登できる道も整備されています。
分岐から直登3分で八森頂上へ
八森山山頂からの眺望
登山道案内図
各登山口には、登山道案内図を記載した大高根山ガイドマップを設置していますので、ご自由にお取りいただき登山の参考にしてください。
大高根山の会について
町民有志が立ち上げた「大高根山の会」では、より多くの方に地域の山に親しんでもらおうと10年ほど前から荒れていた登山道を整備し、登山道の案内図や標柱を設置しています。また下草刈りなど日々の地道な活動を続けていて、会の活動はやまがた百名山選定の際、高く評価されました。
大高根山町民登山
大高根山の会では気軽に山に登ってもらおうと毎年7月に「大高根山町民登山」を企画しています。町民登山には町外の方も参加できます。
第9回町民登山
アクセス
小平林道入り口周辺
小平林道入り口周辺のマーカーリスト
登山口は小平林道沿いにあります。黒滝地区から車で10分ほど、途中数カ所に案内看板が立っています。
登山口の手前にはミズバショウの群生地があります。(見ごろは5月上旬ごろ)
ミズバショウ群生地
冬期間の除雪状況について
小平林道は冬期間除雪を行っておりません。
11月下旬ごろから4月下旬ごろまでの積雪期は自動車でのアクセスはできませんのでご了承ください。
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